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電験2種の試験では、電卓は唯一持ち込める「武器」です。その武器の選び方と使い方を間違えると、それだけで本番の計算時間が大きく変わります。遠回りに見えるかもしれませんが、早い段階で正しい電卓を選び、機能を使いこなせるようになることが、合格への一番の近道だと私は思っています。
試験勉強の「相棒」の話
電験2種の二次試験は、計算量が非常に多い試験です。時間内に正確な答えを出し続けるために、電卓は欠かせない存在になります。
ところが、いざ電卓を買おうとすると、「どれでもいいんじゃないか」という気持ちになりがちです。私もはじめはそう思っていました。
当時の私は、1000円前後で買った、胸ポケットに入るくらいのコンパクトな電卓で試験に臨もうとしていました。長く使って手に馴染んでいたので、これで十分だと思っていたのです。
ケンタさんの記事との出会い
それが大きな間違いだったと気づかせてくれたのが、電験1種合格者のケンタさんが書かれた以下の記事です。
電験1種合格者のケンタさんによる記事です。なぜ電卓の選び方・使い方にこだわるべきか、具体的に何を選び・何を学べばいいかが丁寧にまとめられています。電卓について考えるなら、まずこの記事を読んでほしいと思います。
ケンタさんはこの記事の中で、試験に「ひのきのぼう」(100均レベルの電卓)を持ち込むことの危うさを指摘されています。これを読んでハッとしました。私が持ち込もうとしていたのは、「ひのきのぼう」ほどではないにせよ、せいぜい「どうのつるぎ」程度の装備だったのです。今思えば恥ずかしい話です。
この記事を読んで、電卓の選び方と使い方を一から見直しました。おかげで、本番ではしっかり戦える「装備」で臨むことができました。
どんな電卓を選べばいいか
電験の試験で使えるのは、電源内蔵で音の出ない、いわゆる「普通の電卓」だけです。関数電卓やプログラム機能付きの電卓は使用できません。最新の規定は、試験センターの受験案内で必ず確認してください。使える電卓が限られているからこそ、「どれでもいい」ではなく「ちゃんと選ぶ」ことが大切です。
電卓選びで特に重要なポイントとして、ケンタさんの記事では以下のことが挙げられています(詳細は記事をぜひご覧ください)。
電卓によっては、メモリの「呼び出し(RM)」と「消去(CM)」が「MRC」という1つのボタンにまとまっているものがあります。このタイプはメモリ機能をフル活用した計算がやりにくくなるため、RM と CM が独立したボタンになっている機種を選ぶことが重要です。ここは事前に確認しておきましょう。
逆に言えば、このポイントを押さえていれば、あとはメーカーや見た目の好みで選んで問題ありません。必要な機能を持っていれば、電卓の種類にこだわる必要はないと私は思っています。
機能を学び、日々の勉強でマスターする
正しい電卓を手に入れたら、次のステップは「使いこなし方を学ぶ」ことです。私の場合、使い方の基本もまずケンタさんの記事で学びました。
記事で紹介されている、電験2種の計算で特に役立つ機能は以下のものです。
- メモリ機能(M+・M−・RM・CM) — 途中計算の結果をメモリに蓄積し、後で呼び出す
- 逆数(1/x) — 分母・分子を入れ替えた値を一発で出す
- 2乗(x²) — 同じ値を2回打たずに済む
- プラスマイナス(+/−) — 符号を素早く切り替える
- 1字消去(→) — 打ち間違えた最後の1桁だけを消す
これらを使いこなすことで得られるメリットも、ケンタさんの記事に詳しく書かれています。まとめると次の3点です。
- 途中計算の書き写しが不要になり、計算時間が大幅に短縮できる
- 書き間違い・打ち間違いによるミスを防げる
- 有効数字処理のずれ(これが減点要因になる)を回避できる
特に電験2種の二次試験では、このメリットが合否に直結します。
その二次試験で、私が落ちた年と受かった年で何を変えたのかは、別の記事に詳しく書いています。
ケンタさんの記事で基本を学んだうえで、さらに学びを進めるのに役立ったのが、「部長【電験二種二次試験徹底対策】」チャンネルの動画です。過去問の解説でも大変お世話になったこのチャンネルで、基礎編から実践編にかけて、実際の試験問題に出てくる計算に電卓でどう取り組めばよいのかを、わかりやすく解説してくださっています。私もこの学びを日々の過去問演習で繰り返し、電卓の機能を「考えなくても使える」レベルまで身につけていきました。
部長さんが動画で使われている電卓はキヤノン製で、ケンタさんの記事の電卓や、後ほど紹介する私の電卓(シャープ製)とはメモリ機能の操作方法が異なります。私のおすすめはケンタさんと同種のシャープ製ですが、その場合、動画の操作は自分の電卓に合わせて読み替えが必要になります。その点だけ頭に入れて視聴してみてください。
▲ 【電験】電気"電卓"のすゝめ -基礎編- (得点力UPの最重要ポイント)
▲ 【電験】電気"電卓"のすゝめ -実践編- (得点力UPの最重要ポイント)
メモリ機能などを「考えなくても使える」レベルにするには、それなりに時間がかかります。試験直前に慌てて覚えようとしても、本番では咄嗟に動けません。学習の早い段階から、日々の過去問演習の中で意識的に使い続けてください。それが、遠回りに見えて実は一番の近道です。
おまけ:私が選んだ電卓(EL-VN82-AX)
最後に、私が実際に選んだ電卓を紹介します。「おまけ」と書いた通り、正直なところ必要な機能を満たしていれば電卓は何を選んでも良いと思っています。ただ、せっかく毎日使う道具なので、自分の気に入ったものを選ぶのが一番だとも思っています。
シャープ カラー・デザイン電卓 EL-VN82-AX
以前からシャープの電卓を使い慣れていたため、今回もシャープを選びました。実際に使ってみて気に入ったポイントは次のとおりです。
- キーパッドの打感と応答が良い。押したときの感触がしっかりしていて、気持ちよく打てます。
- タイプ音が静か。図書館や試験会場でも気になりませんでした。
- ぐらつきがなく安定している。強く打っても本体がずれません。
- 底づきがソフトで大変タイプしやすい。長時間使っても疲れにくいです。
- サイズ感が最高。手のひらにちょうど合うサイズで、机の上でもじゃまになりません。
- デザインが抜群に良い。毎日手に取るたびにテンションが上がります。
学習開始から試験本番まで一度も不満を感じることなく使い続けられました。もちろん、RM と CM がそれぞれ独立したボタンになっている機種です。同じような条件を満たす電卓であれば、どのメーカーのものでも問題ないと思います。
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